中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
中国東北地方の田舎の結婚式までの流れ
中国東北地方の田舎の結婚では、都市部と違い未だに数十年、数百年前の風習が残っています。
接亲:花嫁の実家に花嫁を迎えに行く。
叫门:新郎は花嫁の実家のドアをノックし、花嫁の両親を初めて「お父さん」と「お母さん」と呼びご両親が出てくるのを待ちます。
それまでは、絶対に花嫁のご両親を「お父さん」と「お母さん」とは呼んではいけません。
花嫁の両親はドアを開けて、新郎は持ってきた禮を花嫁の両親に渡します。
禮とは、离娘肉(娘とは、中国では元来お母さん身体の肉という言い方があるので、お母さんと離れて新郎の花嫁になるお礼として、豚肉を渡します。)、魚、白滝、ネギです。
抓福:花嫁のお母さんは用意していた約200元分(金額は統一されておらず、変わる場合もあります。)のコインを散らし、花嫁はそのコインを1回でできるだけ多く掴み、聚宝盆に入れます。
掴んで聚宝盆に入れたコインは、持って行くのですが、コインは福とみなされるので、全部を持って行く事はできず、少し花嫁の実家に残します。
找鞋:花嫁の友達が花嫁の靴を花嫁の実家内に隠し、新郎はその靴を探します。
靴は新しい靴で、新郎はこの靴を必ず見つけますが、新婦はこの靴を履き実家の床に付かないように新郎が新婦を抱きかかえて新婦の実家を出ます。
これは、花嫁の実家の塵1つ持って行かず、2人で新しい生活を築いていくという意味です。
新郎の家に着くと、花嫁はコインの乗った聚宝盆を新郎のお母さんに渡します。
新人坐福:新郎新婦は福の文字が書かれた絨毯に座ります。
絨毯の下には釜が用意されてます。(中国では釜の発音と福の発音が同じなので、新郎新婦の新婚生活が幸福にあふれる日々になるようにという意味です。)
改口:新郎新婦はお互いの両親を「お父さん」と「お母さん」に呼び変え、呼び変えるお礼として、新郎の両親は新婦に新婦の両親は新郎に、それぞれ10,001元のお金を渡します。これは一万人の中の一人という意味で、1万人の中の1人を見つけて結婚して一緒になるという意味です。
これらの儀式が終わると、都市部と同じ中国の一般的な結婚式を挙げます。