中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
中国では4月5日は「清明節」です。
中国では、4月5日は年に一度の「清明節」です。
それに伴い、今年は4月5日から4月7日までが3連休となります。
「清明節」とは、先祖のお墓参りをし、草むしり等をして墓を掃除する日です。
この期間は、人々が各地から地元に戻り、先祖代々の墓前に香を焚き、墓に土を盛り直し、厳粛な雰囲気の中で祖先の死を悼み、紙のお金を燃やすなど伝統的な方法で故人を偲び先祖供養し弔います。
また、酒や果物を供えて、祖先への尊敬の念を示す行事とされています。
清明節とは、「清明」には節気を指す意味と、祭日を指す二つの意味があり、1年間に24の節気があります。
節気とは、地球が太陽のまわりを公転する円周360度のうち、15度回転するたびに定めた区切りです。
節気としての清明は、15度から30度の区間で、陰暦3月、西暦によれば4月5日(或いは4日)から20日(或いは19日)の間とされています。
中国で24ある節気のうち、祭日となったのはこの清明節だけです。
漢族伝統の清明節は周代から始まり、戦国時代から約2,400年の間に、民間の間で清明節の習俗が形成されたとされています。
漢族文化の影響を受けて、中国の少数民族も清明節を祝います。
各地の習俗は同じではありませんが、お墓参りや踏青などは、この祭りの基本のテーマです。
清明節は中国の重要な「時年八節」の一つで、1935年中華民国政府は四月五日を法定清明節にし、清明節はこの時から正式な法定休日になりました。
また、清明節は4月5日か6日で、その前日を寒食と呼びます。
「春秋時代、晋の文公は諸国を放浪し、臣下の介子推に助けられることが多かった。
しかし文公は帰国してからそれに酬いることがなかったので、介子推は悲憤のあまり、老母とともに山中に隠れた。
、介子推は焼死した。
その後、人々がこれを憐れみ、また大火を恐れて、この日一切の火の気を絶った。」
これにより、この日は火を使わず、冷たいものを食べるようになったとされています。
「符咒」(護符と呪文)を使う法師の間では、清明に柳枝を挿す風習があるといいます。
『風土記』には、清明を「柳節」と呼ぶと書かれてあるそうです。
はやわらかい柳の枝を折って、それを輪に編んで頭上に載せたり、髪に挿したといいます。
特に女性は柳の枝で精巧な輪を造り、頭に飾って永遠に青春であることを示す意味があるとの事です。
また、清明節は中国の伝統祭りの一つで、踏青節という呼び方もあります。
清明節を詠んだ詩に、唐の詩人杜牧の『清明』があります。
清明时节雨纷纷
路上行人欲断魂
借问酒家何処有
牧童遥指杏花村
「時は清明、気候はしだいに暖かくなってきたが、ただ春雨がしとしと降る時には、やはり寒さがこたえ、亡くなった人のことを思い悲しくなり、酒が飲みたくなる。」
この詩は、清明における江南の風景を描いています。