中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
中国東北虎に「戸籍」が出来ました
瀋陽の瀋北新区怪坡風景区内に東北虎林園があります。
ここは、日本で言う中国版サファリパークで、面積は1.47平方キロメートルの園内で放し飼いにされている100頭あまりの東北虎を、柵の付いているバスに乗って観察する事が出来きます。
ここの東北虎は動物園の東北虎と違い、野生と同じ状態で飼育されていますので、タイミング次第では、生きた牛やニワトリなどに襲いかかる東北虎の姿を間近で観察する事が出来ます。
園内には、可愛い東北虎の赤ちゃんを抱いて写真を撮るコーナーもありますが、噛み付かれたり爪等で引っ張ったりされる事もあるので、注意が必要です。
この度、この虎林園の東北虎たちに、戸籍が登録されたと報道されました。
人間でもそうですが、東北虎の近親繁殖は、遺伝子の欠陥や、健康や、血統維持に重大な影響を及ぼすことになります。
このような近親繁殖を予防するために、東北虎の皮下に電子チップを埋め込み、東北虎の情報管理と近親繁殖を防ぐ対策が施されました。
電子チップは、麻酔銃を使って東北虎を眠らせ、尻尾の付け根から15cmほどの場所に
針を使って挿入します。
電子チップの挿入と同時に血液を採取し、麻酔が早くさめる薬を注射します。
最後に採取した血液から、DNAの検査結果やその関連情報をパソコンからチップに記録をさせて完了です。
これで東北虎の「戸籍」が完成です。
この電子チップには、東北虎の血統、年齢、番号、性別などが記録され、国家レベルの管理の下で、世界最大規模の東北虎の繁殖地として生態を守り、後世に繋げていくそうです。