中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
瀋陽伊勢丹デパート3月に撤退か
今年2013年1月31日の日本共同通信によると、日本の三越伊勢丹は中国遼寧省瀋陽市の「瀋陽伊勢丹デパート」が今年3月頃に瀋陽を撤退するようです。
瀋陽伊勢丹デパートは、営業譲渡等の方式を考え現地から撤退する予定ですが、正確な休業日等はまだ未定です。
広報担当者は、今回の瀋陽伊勢丹デパートの休業は、日中関係の悪化に関係性はなく、会社は今後でも中国に新店舗を進出すると発表しました。
同社は今年1月中旬に天津で伊勢丹2号店を開店し、中国経済が成長し続けることを考えて、2014年末に成都で進展開店の計画には変更は無い意向です。
中国瀋陽現地に在中する日本人にとって、瀋陽伊勢丹デパートは数少ない正規日本商品を取り扱うお店として貴重な存在ですので、この度の撤退はとても残念でなりません。
因果関係は不明ですが、今年1月8日に瀋陽市物価局監督検査支局は調査グループを設立し、瀋陽太原街にある瀋陽伊勢丹デパートの価格表示不備行為を立件して調査しました。
瀋陽市物価局監督検査支局の担当者は検査後に、瀋陽伊勢丹デパートに価格表示不備行為の存在を確認すると、必ず法律に基づき瀋陽伊勢丹デパートを粛々と処理すると発言しました。
同日に、瀋陽伊勢丹デパートの担当者は、メディアと管理部門の価格問題についての指摘をすべて受け入れ、直ちに各ブランドやメーカーの価格表示及び宣伝の誤りを改正すると話しました。
中国瀋陽の一般の販売店等では、店頭販売価格からの交渉による割引きや、実際の表示価格より高く販売する事はよくある事ですので、テナントの各店舗が勝手に行っていた事と推測できます。
規模の大きなスーパーやデパートという事で、問題が大きく取り上げられただけだと考えられます。
三越伊勢丹側の報道により、瀋陽伊勢丹デパートは2008年2月の開店以来赤字が続いていると公表していますので、この度の問題が撤退の直接の原因ではないと思われます。