中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
2012年の瀋陽中秋節と嫦娥伝説
中秋節は中国の伝統的なお祭りで、このお祭りの時は家族が全員が揃って過ごしますので、別名「団園節」とも呼ばれます。
この中秋節のお祭りは、2006年に中国の非物資文化遺産に登録されました。
中秋節に関する伝説はいくつかありますが、一番浪漫的で神秘的なのは嫦娥が月を追いかける伝説です。
中秋節嫦娥伝説
昔々、天上に十個の太陽が一度に現れ、人々に大きな災難をもたらしました。
この災難を救うため、ある男が九個の太陽を撃ち落とし、一個の太陽が残って人々は平穏な生活がすごせるようになりました。
この男は人々に尊敬され、嫦娥という名前の綺麗な妻を娶りました。
ある日、男が友人を訪れる途中、天上の王母娘娘という神様に出会い、いつまでも生きられるという不老不死の薬を一つ手に入れました。
しかし、男は妻のことをすごく愛していますので、二人で一緒にこの薬を飲みたいと思いますが、薬は一つしかありません。
その為、この不老不死の薬を飲むことなく月日が流れていきました。
そんなある日、不老不死の薬の存在を知った悪者が、男が家に居ない時を見計らって男の家に押し入りました。
悪者は、家に一人で居た嫦娥さんに、不老不死の薬を渡さないと殺すと脅迫しました。
嫦娥さんは仕方がなく、自分で不老不死の薬を飲みました。
不老不死の薬を飲んだ嫦娥さんは、天上に昇っていきました。
天上に昇った嫦娥さんは、少しでも夫の近くにいたいと思い、人間に一番近い月の上で仙人になり、今でもずっと夫を想い続けて月で生活を続けています。
この離ればなれになってしまった男と嫦娥さんの伝説を想い、中秋節の日には月餅を食べるという習慣になりました。
今年の中秋節は9月30日で、次の日の10月1日からは国慶節です。
中秋節と国慶節の二つのお祭りが重なったので、中国の各地域はとても賑やかで、どの町でも観光客を招く為に、いろいろな工夫をこらしています。
ここ瀋陽でも以下の日に様々なイベントがあります。
代表的なイベントとして、9月7日から10月7日は、疎家屯で馬耳山郷村文化節があります。
このイベントは農家での農業体験ができ、果物等の農産物を取ったり、釣りををしたり、農家独特の新鮮な素材を使い、農家独特の味付けの料理等を体験することができます。
9月30日から10月7日は、瀋陽の科学宮で大白鮫の映画が上映され、古代旧計時器展覧会なども開催されます。
9月21日から9月30日は、瀋北新区漫舞秋韻、最美田園の撮影大試合展覧会が開催されています。
10月1日から10月3日は、瀋陽の清昭陵で金秋菊花展と東巡祭祀のイベントがあります。
9月28から10月中は、中旬世博園で菊花の花見大会があります。
9月から10月7日は、瀋陽鳥島で鳥達の冬の家を創る活動イベント等があります。
色々なイベント以外にも、瀋陽の中街と太原街の各商業デパートは、様々な割引セールを行っています。
中秋節の食べ物は、何と言っても月餅と蟹が一番人気です。
月餅の中身は甘いあんこの物や肉など色々あります。
蟹は中国では今の季節が一番美味しく、瀋陽でも安くて美味しい蟹が食べられます。
そして、瀋陽市外に自分で運転して出かける旅行者とって一番喜ばしいことは、9月30日の零時から10月7日まで、座席数7席以下の普通乗用車に限り、高速道路料金が24時間無料で利用できます。
秋も温泉の季節と言われていますが、瀋陽の小韓村温泉会所は瀋陽の第一温泉と評判です。
ぜひ中国瀋陽の中秋節と国慶節を楽しみに来て下さい。