中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
瀋陽で第2回高齢者・身障者用品展示会開催
2011年7月15日から7月18日までの4日間、瀋陽の遼寧工業展覧館で高齢者・身障者用品の展示会が開催されました。
開催日前日14日の夕方、雷や突風と共に大雨が降り出し、傘をさしても全身が濡れてしまうほどでした。
市内の道路では突然の大雨で冠水し、歩道でも水かさが足首位までになりましたが、翌日の開催初日は朝から晴れわたり、最高気温30℃を超える猛暑の中、展覧会場では大勢の方で賑わっていました。
展示会の主催は、中国百貨店商業協会・瀋陽人民政府で、場所は和平区彩塔街38号(遼寧TVそば)です。
日本の横浜にある、一般社団法人クオルトン研究所の協力で開催されました。
展示会の内容をご紹介します。
出展内容は、移動補助製品、義肢の装具、生活の補助用具、介護用具、リハビリ器具、健康栄養商品等の紹介展示があり、トヨタの福祉用車両も展示されています。
技術力で優れた日系企業の参加により、主に生活用品が中国の方々には反応がよいようでした。
東北地方最大の都市瀋陽は、2011年の人口が780万人を突破しています。
そのうち、高齢者人口が約130万人もおり、瀋陽市の総人口の16%を占めます。
養老施設の不足、福祉用具の不足、介護人材の不足などを背景に、高齢者・障害者商品や、サービス及び関連産業が、今後益々関心を集めるものと予想されます。
中国では一人っ子政策により低年齢者の減少等で、将来親や親族等の介護等の面倒をどのようにするのかが、瀋陽だけではなく中国全土で問題視され始めています。
この展示会に参加した各企業や老人ホーム、健康器具・健康食品・介護生活用品などの関連企業・団体は、これから中国国内で市場を広げるチャンスともいえます。
我々も近い将来高齢者の一員となることを考えると、この展示会を通してこれからの高齢、身障、福祉について再度考えさせられ、またよい勉強にもなりました。
こうした充実した福祉用具等の面から見て、普段は簡単には表に外出できない方が、ショッピングや旅行等を気軽に楽しめる支援ができるようになるのではないでしょうか。