中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
瀋陽の除夕(大晦日)と2011年春節(旧正月)の様子
過年好「过年好・グゥォ4ニィェン2ハオ3(guò nián hǎo)」
新年早々、瀋陽の五つ星級のホテル火災のニュースで心が痛いです。
関係者が数人軽いケガをしたようですが、幸いにも死者が出なかったことがなによりです。
瀋陽桃仙国際空港から高速道路で市内に向かって、河を渡った先にある青年大街大通りの瀋陽玄関口にあるホテル「瀋陽皇朝万鑫(まんしん)国際酒店」が、爆竹・花火が原因で火災が発生しました。
万鑫(まんしん)の鑫(しん)は、金の文字を3つ「商品」の品のように並べた文字です。
中国語で「鑫・シン(xīn)」は富み栄える意味で、よく人名や屋号などに使われています。
火災の発生時間は2月3日の中国時間0時半頃春節(初一)でした。
瀋陽2011年春節(旧正月)の様子
除夕(大晦日)から新年にかけて、もの凄い爆音で爆竹や花火が夜空を輝かしました。
間近で観る花火は、見慣れていないととても恐怖に感じます。
この春節(旧正月)の日は無風状態でしたので、煙が街中を包み焼け焦げた火薬の臭いや煙が辺りを包み込み、息苦しいほどでした。
爆竹や花火等が終わった後のガランとした通りは、散乱した爆竹や花火の残骸を清掃員が一生懸命に掃除しています。
ここ中国では、「爆竹や花火」はお祝い事として安全の配慮はしませんのでまるで戦争のようです。(消防局やTV報道などでは、安全を呼びかけてはいます。)
瀋陽の初一(旧暦の1月1日)から初五(旧暦の1月5日)の期間は、いつも財神招き入れる為に爆竹や花火が上がります。
家庭では、家族団らんで食事をして餃子を作り、新年を向かえます。
たくさんの餃子の中に1つだけコインを入れ、当たった人は「その年にお金持ちになる」という言い伝えがあります。
除夕(大晦日)の日は、テレビ鑑賞、パソコンでゲーム、トランプやマージャンをして楽しみ、0時前には寝ません。これを「守歳」といい、大晦日の夜はみんなが夜明かしをします。
テレビでは、小瀋陽の大笑春節番組や中国の春節聯歓晩会がやっていて、家族みんなで観て楽しんでいます。
春節聯歓晩会は通称「央視春晩」といい、中国中央テレビ(CCTV1)の芸能番組で、日本の紅白歌合戦のような除夕(大晦日)定番の番組です。
旧暦1月1日(初一)の春節(旧正月)には、運気が逃げるとされていてゴミ処理や掃除はしません。
朝は早くから爆竹を鳴らし、お正月料理を家族揃って食事をして楽しみます。
中国でも子供にはお年玉をあげます。お年玉は、中国語で圧歳銭「压岁钱・ヤー1スェイ4チィェン2(yā suì qián)」といい、お年玉袋は紅包「红包・ホン2バオ1(hóng bāo)」と言います。
親戚などへ果物やお菓子、ジュースやビールを手土産として持って行き、挨拶周りをして新年を過ごします。