中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
中国瀋陽の街路樹が白く塗られているのは?
中国の道路脇に植えられている街路樹には、白く色が付けられていますがいったいなんでしょうか?
街路樹の木の幹に地面から1mほど高さまで白く塗ってあるのは石灰です。
全ての木に石灰を塗るわけではありませんが、石灰を塗る理由としては2つあるようです。
1. 石灰には殺菌・殺虫作用の効果があり、木の幹の中で冬を越す菌や害虫からの被害を防止殺す役目をします。
2. 冬は夜の気温が低くなり、日中は直射日光を受けて温度が高くなるので、温度差による幹の割れを防止します。
俗説ですが、中国ではまだ外灯が少なく夜間は暗くなります。
そのため、街路樹は車両や歩行者等の通行の目印になる役目もあるようです。
また、寒い地方では雪が降り道路の凍結防止の為、道路に多量の「雪を溶かす融雪剤(塩カリ)」を撒きますが、その塩分で木がダメになるのを防止するためではないかと言う人もいます。
(地元瀋陽市民の若い方からの話で、ご年配の女性は「最近の若者は…!」とが笑っていました。)
瀋陽では今年の冬から雪を溶かす融雪剤を例年の三分の一の量に減らします。
これは街路樹を守もろうと言う考えからだそうです。
最近見かけた街路樹の中には、しめ縄が巻いてありました。
やはり冬の寒さ対策もありますが、目的は害虫の防止です。
ちなみによく観察すると、縄で巻いてある木は最近植えられた植林で、下が花壇になっていたりしています。
また、街の美観上から政府機関の周辺の街路樹にはしめ縄で巻いてある木が多くあるように感じます。
ともあれ、植物を大切にし環境をよくすることは良い事です。
今年瀋陽市では、200万株以上の苗木が植樹されました。
主に荒山ですが、暴風(砂塵)対策でもあります。