中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
中国の重陽節(五節句の一つ)は旧暦の九月九日
今年の重陽節(ちょうようせつ)は、西暦10月16日(土曜日)となります。
重陽節由来は【2009年10月26日のブログ】の中で紹介していますので、こちらをご覧下さい。
中国では、この日を敬老の日として定めており、旧暦では菊の花が咲く季節であることから、菊の節句とも呼ばれています。
現在は、中国のレクリエーションの日として位置づけ、スポーツを楽しむ若い人たちが年々増えています。
重陽節についての言い伝え
《時は、紀元前3世紀。神通力を持った費長房という道士がおり、ある日弟子の一人の桓景に「お前の一家は、九月九日に大きな災難に見舞われる」と告げた。
恐れをなした桓景が、費長房に助けを求めると、「急いで家族全員に絳嚢(赤色の布で作られた袋)に茱萸(グミ)を入れてひじにかけ、高い所に登って菊の花が入ったお酒を飲みなさい。」と教えてくれた。
費長房に言われた通りにすると、家族全員が災いから免れた。》
この伝説から、旧暦九月九日には家族全員で高いところに登ったり、ひじに茱萸(ぐみ)をつけたり、菊の入った酒を飲んだりする習慣が生まれたと言われています。
今ではあまり実施されませんが、「邪気を払い長寿を願って」お祝い事をします。
中国瀋陽の9月~10月は、平均気温が12℃前後で秋の季節は短いです。
日頃の運動不足を解消するためか若者は公園等でスポーツを楽しみ、年配者たちは公園内に設置されている健康器具で手足を伸ばしています。
また、色々な公園内で中国舞踊や楽器愛好者の演奏も行われています。
公園の木々は緑から黄色に紅葉が始まりました。
季節的にはこの時期は、火鍋料理を食べるのに程よい頃になり、日本でも食欲の秋とも言いますが中国でも食べすぎには注意が必要な季節です。
また、瀋陽の冬は常に氷点下の為、10月からは住宅等の暖房設備の受付準備で忙しくなります。
ふと空を見上げると北からの風に乗って、寒々した雲が流れていて、雪雲のようにも見えます。
重陽節を過ぎると太陽暦で、10月23日は霜降(そうこう)中国では[(降霜)ジィァン/シュゥァン]となり、この頃の瀋陽の日中の最高気温は9℃前後まで下がり、最低気温は氷点下になる時期でもあり、いよいよカラッ風の冬本場を迎える季節の始まりです。