中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
2010年は6月16日が中国の端午の節句
今年の6月16日は、旧暦で5月5日となり中国では端午の節句の日です。
この日を合わせ3日間は祝祭日で休みになり、子どもたちは家族や友達同士で楽しみます。
また、この時期に旅行などをされる家族も多くなります。
中国ではこの端午の節句で粽(ちまき)を食べますので、各家庭では自家製の粽を作ります。
子供たちはこの粽作りを楽しみ、夢中で作ります。
端午の節
端午の節句は日本では5月、鯉のぼりや5月人形の鎧兜(よろいかぶと)が定番です。
意味としては、鯉のぼりは子どもが出世するように、鎧兜は「身を守る象徴」で健康に成長するようにとの願いからだと言われています。
付け加えると、無病息災を願う行事として、今ではお風呂に菖蒲(しょうぶ)の葉を入れて菖蒲湯(しょうぶゆ)にする事もあります。
柏餅(かしわもち)を食べる習慣もあり、これは子孫繁栄の意味があるようです。
中国では、なぜ粽(ちまき)を食べる習慣が出来たのでしょうか。
端午の節句は、昔中国戦国時代の屈原(くつげん)と言う愛国詩人が、大河に身を投げ命を落とした命日です。
農民が彼の死を惜しみ、あの世に行っても食べることに困らないように、もち米の入った竹筒を河にたくさん流したことが始まりです。
また、中国ではドラゴンボート(レース)に乗る習慣があり、特に中国の南の地域が主です。
このドラゴンボート(レース)は、屈原の遺体を捜そうと競ったことから始まりました。
さらにもう一つ無病息災を祈念することから、中国ではよもぎや菖蒲(しょうぶ)は邪気を払う力があるとされ、菖蒲酒(しょうぶしゅ)を作り飲むなどの形が伝わっています。
中国の五月は百毒月とも言われ二十四節季の夏至にあたり、気温が上がり蚊や蝉が繁殖して病気になりやすかったことから、香りの強い菖蒲(しょうぶ)やよもぎ(艾草)の葉を使った飾りを玄関の入り口や窓に飾る習慣があります。
親が子どもに災いが起こらずに、立派に成長して欲しいと願う気持ちは世界共通のようです。