中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
瀋陽の中心地、中山広場周辺
瀋陽の中山広場は、旧奉天鉄道附属地だった都市の中心地で、中山広場は円形の車道ロータリーになっています。
日露戦争当時の記念碑は郊外の蘇家屯に移されて残っていますが、文化大革命により壊された日本の石碑は現在はありません。
円形車道ロータリーの中心には、花壇が綺麗に飾られ毛沢東の銅像が設けられています。
毛沢東が手を差し伸べて向いている方向には瀋陽駅(旧奉天駅)があります。
この場所は、中国国内の人々や旅行者たちがよく記念撮影をしています。
中山広場に行くには車道の横断歩道を渡りますが、信号が無いのでよく見て車に注意して渡るようにしましょう。
中山広場周辺の建物には、満州時代の古き歴史を感じさせる日本人が設計し1929年竣工した満鉄直営の旧奉天大和ホテル(現:遼寧賓館)が今もホテルとして立派に運営されています。
他にも1920年竣工の旧横浜正金銀行奉天支店(現:中国工商銀行)、1929年竣工の旧奉天警察署(現:瀋陽市公安局)、旧朝鮮銀行奉天支店・興業銀行(現:華夏銀行)、1922年竣工の旧東洋拓殖奉天支店(現:瀋陽市総工会)、1937年竣工の旧奉天三井ビル(現:招商銀行)、中国医大一院などがあります。
中山広場から瀋陽駅までは徒歩約15分です。
瀋陽は年々近代化しています。
瀋陽駅の駅前広場は現在地下鉄工事中で、工事が終わるまでは駅全体の写真が撮影できないのがとても残念です。
瀋陽駅(旧奉天駅)は、1910年竣工の南満州鉄道(満鉄)最大の駅舎で、二階には奉天大和ホテルが併設されています。
瀋陽駅の設計者である太田毅は、東京駅の設計者である辰野金吾の弟子であり、建築様式は辰野式と呼ばれています。
その為、東京駅と瀋陽駅は外観や雰囲気が似ています。
1950年に瀋陽駅に改名し定着しました。
現在瀋陽では、瀋陽北駅の事を「北駅」と呼び、この瀋陽駅を「南駅」と呼びますが、瀋陽の街には瀋陽南駅が別にありますので、気をつけましょう。
現在でも瀋陽では、瀋陽北駅に次ぐ駅として現地の人々に多く利用されています。
瀋陽駅から見て右側には平安通り(現:民主路)、正面には千代田通り(現:中華路)、左側には浪速通り(現:中山路)になっています。
浪速通りの途中には郵便局があり、この郵便局は旧奉天日本郵便局で今は瀋陽中央郵便局です。
旧奉天地図を参考に、歴史ある建造物を中山広場(記念碑)から中山路を通り瀋陽駅までを観光しながら歩いてみるのもオススメです。
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