中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
中国古代結婚の花嫁を迎える儀式風景
中国での古代結婚式は、花婿が花嫁をお迎えに行きます。
花婿は新しい衣をまとって新しい靴をはき、上半身には紅色の帯をたすきがけにして胸に赤い花を飾ります。
「十字被紅」、そして花婿は馬に乗って花轎(花かご)を率いて花嫁を迎えます。
そして新婦の父親が娘の花嫁を背負って花轎に乗せる、又は花嫁は紅色刺繍の靴の上から父親の靴をはいて、そのまま歩いて花轎に乗り、乗った後に父親の靴を脱ぐという習慣があります。
花婿が花嫁を迎えに行くと花嫁側の両親に深くお辞儀をし、「父母・フームゥー」と呼んで挨拶します。
その時、花嫁の母親は紅包(結婚の祝儀)を花婿に手渡し、お茶で花婿をもてなします。
その後花婿が花嫁を花轎(花かご)に乗せて自分の家へと連れて帰るのが儀式です。(ここでは列を組んで結婚式場へと行進します。)
仲人さんに先導されて新郎新婦が出て来たときは、爆竹音や楽器隊の演奏が最大となり、いつの間にか人だかりが出来ました。
紅白の獅子舞が先導し、その後に馬に跨った新郎が誇らしげに新婦を引率をしています。
新婦は古代的な嫁入り花かごに乗り、仲人さんが導いています。
花かごの両側では嫁入り道具を両手に持つ女性のお供が同行しています。
花かごは銅鐘音のリズムに合わせて行進し、列の後方には古風な笛や太鼓、小タンバリンなどの伝統的な楽器隊が盛り上げて行進しています。
その様子は道行く人たちや車道を走る車は、まるで祝福するかのようにゆっくり通りながら見惚れていました。
花かごが新郎の家(ここでは結婚式場)に到着すると、門前で爆竹が三発鳴らされ、出迎えの賓客や見物の子供達が一斉に花嫁が乗っている花がごに集まります。
ここで新婦は花かごから降ります。
新婦が花轎(花かご)から降りるときには盛大に爆竹を鳴らして邪気を追い払い、幸運を招来する習慣があり、盛大な爆竹音と楽器の演奏は喜びの熱気や雰囲気を盛り上げます。
ここで新郎新婦と仲人さんは出迎えの新郎側の両親に挨拶をします。
後は披露宴です。
お二人ともお幸せに おめでとう「恭喜恭喜・ゴンシーゴンシー」
ちなみに花嫁さんの頭につけた冠(鳳凰の形)は、后(きさき)のみでしたが、明・清時代には普通の嫁入りに使用されるようになりました。
花婿さんの冠は「壮元・ジュアンユァン」と言って(優秀な人物)の意味があります。
現在では花かごの替わりに車(リムジンやベンツお花を飾った)の利用が多いなか、古代式は穏やかで心が和み、周囲の人たちの熱い視線がとても印象的でした。