中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
旧暦一月十五日は中国の「元宵節」
「元宵節」は中国の伝統的な祭日で、お正月の望の日(満月の日、旧暦一月十五日で日本でいうところの小正月にあたる)を祝う中国での習慣です。
今年、2010年の「元宵節」は、新暦でいうと2月28日にあたります。
お正月は元月とも言われ、元月の最初の宵(夜)なので「元宵節」と命名されました。
他にも「元節」や「提灯祭り」とも言います。
過年は「元宵節」を迎えて春節が終了する重要な一日となっています。
この春節後の最初の満月の夜に灯籠を飾って見物して、一家団欒をして共に祭日を祝います。
「元宵節」の夜に、灯篭を飾って見物するので、この日を「灯節(灯篭祭)」とも称されています。
「元宵節」には長い歴史があり、この日の夜はどの家の門の前にも灯篭が掛けられています。
この「元宵節」のお祭りについては、ある伝説が言い伝えられています。
紀元前180年西漢の時代の皇帝漢文帝は、正月の15日に皇帝の座に上りました。
この行事を祝賀するため、漢文帝はこの日を提灯祭りにしました。
毎年この日の夜、漢文帝は宮殿を出て、庶民達と一緒に楽しく祝い、どの家も様々な形の灯篭をかけて楽しく祭日を過しました。
その後紀元前104年頃から「元宵節」は国の盛大な祭りとなり、今日まで伝わってきました。
「元宵団子」は中国三大祭りの食品の一つで「湯円」とも呼ばれていて、「元宵節」にはあんが入ったお団子・元宵を食べる習慣があります。
宋の時代(およそ紀元960年から1279年の間)、民間では元宵が流行し始め、この元宵にもち米にさんざしやごま、小豆、なつめなどで作ったあんを入れて作られた美味しいお菓子を食べます。
現在では「元宵節」に灯篭を飾って見物したり元宵を食べたりするほか、多くの祝いイベントも催され、集団舞踊の龍が舞いや獅子踊りなども披露されます。