中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
2月4日は、中国の「二十四節気」の1つ「立春(りっしゅん)」
明日2月4日は、中国の「二十四節気」の1つ「立春(りっしゅん)」です。
立春とは、この日から雨水までの期間の事をいいます。
立春は、太陽の動きに基づいて1年を24等分した「二十四節気」の1つで、冬至と春分の中間に定められたこの日は、中国では1年の始まりだと考えられています。
この日は、1年の豊作や健康を願ったさまざまな風習があります。
「打春牛」
皇室から伝わった興味深い行事に「打春牛」というものがあります。
農村の村長は泥で作られた牛、「春牛」をムチで3回叩き、新年の農作業の始まりを呼びかけます。
母親たちは子どもを抱いて「春牛」を3周し、子どもの健やかな成長を祈ります。
その後、村人たちみんなで「春牛」を打ち砕き、その土を各自の畑に撒くことで1年の豊作を願います。
中国の立春には「春餅」を食べる、「咬春」という習慣があります。
「春餅」とは、クレープのように小麦粉で作った生地でネギ、ショウガ、だいこんなどを巻いた食べ物で、健康に春を迎えるという願いが込められています。
この時期は気候の変化が大きいため、昔から立春の体調管理は特に大切とされています。
旧暦では、年によっては年があけるよりも先に立春が来ることがあります。
これを「年内立春(ねんないりっしゅん)」と言います。
数年の立春の旧暦での日附 |
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新暦 | 旧暦 |
2000年02月04日 | 1999年12月29日 |
2001年02月04日 | 2001年01月12日 |
2002年02月04日 | 2001年12月23日 |
2003年02月04日 | 2003年01月04日 |
2004年02月04日 | 2004年01月14日 |
2005年02月04日 | 2004年12月26日 |
2006年02月04日 | 2006年01月07日 |
2007年02月04日 | 2006年12月17日 |
2008年02月04日 | 2007年12月28日 |
2009年02月04日 | 2009年01月10日 |
その後は2010年、2013年、2015年、2016年、2018年(いずれも新暦)が「年内立春」です。
立春の翌日から雨水までの半月の間に1日あればその日が元日となり、年内立春となるので、大体2年に1回は「年内立春」になることになります。
これをわざわざ「年内立春」と呼ぶのは、年があけてからの立春よりも春らしさをあまり感じないと言う感慨からきたものと言われています。