中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
中国でよく見掛ける「酒店・飯店」て何?
中国へ始めてのご旅行やお仕事(出張)に行かれた方は、最初は何か?・・・疑問を持たれた方が多いかと思います。
また、中国への旅行を準備される中でホテルの事を「〇〇大酒店(ダジュデン)・〇〇大飯店(ダファンデン)」と記されていることに気が付かれたでしょうか?
ここ中国ではこのような看板やビル名称が数多く見られます。
「〇〇大酒店(ダジュデン)・〇〇大飯店(ダファンデン)」は実は、ホテルの事で決して酒屋さん・ご飯屋(食堂)さんではありません。
ですが、「飯店(ファンデン)・酒家(ジュジャ)」はレストランの意味もあるので注意してください。
ちなみに他にもレストランは「楼(ロウ)・園(ユェン)・軒(シュェン)」で表記されています。
ちょっと興味があったので調べてみました。
中国では比較的大きな設備が整った外国人向けのホテルを「酒店(ジュデン)・飯店(ファンデン)・賓館(ビングアン)」と表記し、一般の中国の人がよく利用するホテルを「旅店(ルィデン)・旅館(ルィグアン)・客店(クァデン)」と表記しています。
主に中国の南地方の香港や台湾で「〇〇大酒店(ダジュデン)・〇〇大飯店(ダファンデン)」の(大)が付くホテルが多いのですが、現在では全中国国内で一般的に数多く見かけられるようになりました。
では何故ホテルのことを、中国では「酒店(ジュデン)・飯店(ファンデン)」表記されるのでしょう。
一説によれば、食事やお酒をお客様にもてなす設備がある。また、古き歴史の中で旅のお客さんに「お食事やお酒を振る舞い、そのままお客さんを泊めた。」ことからではないでしょうか。
もともとは「酒場・飯屋」などの意味です。
昔、旅の途中で食事や休憩する場所を「桟(ザン)」と言っていたそうで、今でも「客桟(クァザン)=旅人宿」と言う字を見掛けます。
「酒場・飯屋」は伝記小説などで見ますが、旅人が旅の途中でこの「酒場・飯屋」で一休みして食事をした後、夜はそのまま宿泊させていた今で言う民宿のような感じでしょうか。
中国の古い歴史から見れば、ホテルの意味になったのはごく最近です。
1930年頃、上海が発展しだした頃に「飯店(ファンデン)」と表記したホテルが最初かも知れません(当時から外国人が多く住んでいました。)
「酒店(ジュデン)」は香港で多く見掛けます。