中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
瀋陽の北行(ベイハン)は露店数No.1
2009年10月21日の「瀋陽最大の地下商店街地一大道オープン!」、2010年3月26日「瀋陽最大の地下商店街地一大道第2弾」のブログで紹介いたしましたが、「地一大道」地上(長江街通り)が北行(ベイハン)です。
「地一大道」の工事がやっと完了して防護柵などが無くな、りやっと元の北行の街らしさが戻りました。
北行(ベイハン)は農貿市場を中心に栄えてきた街で、市場の2階が北京華聯というスーパーや千盛百貨店があり、近くには遼寧大学や専門学校などもあるので留学生が多く学生の街でもあります。
そうしたことから学生を対象にした安価な商品が多く、飲食店などは学割が効くところも数多くあります。
また、何と言っても露店の出店数が非常に多く、夏の時期には道路を埋め尽くすほど露店が建ち並びます。
人通りも多いので、ぶらぶらと散策するのも大変です。
東京で例えるならば上野・御徒町ガード下のアメ横的なイメージですが、建物の中は迷路みたいなところがあります。
数多い露店から、思いもよらない品物を買い物が出来る良さもあります。
偽物やコピー商品も多く出回っており、知っていて購入するのであれば非常に安値で入手できますが、必ず中国人の同行がお勧めです。
雨など天候が悪くても長江街通りの「地一大道」(9:00~18:00)でショッピングが楽しめます。
くれぐれもショッピングに夢中になり品物に見とれたりして、スリにサイフ等を盗まれないように注意したいものです。
瀋陽の鉄路・列車(火車)
瀋陽の鉄道「瀋陽鉄路局」は、中華人民共和国鉄道部の管轄下で18ある鉄路局のうちの1つです。
管理する線路の総括的な長さは約17,173km、営業距離は約8,809.2km、長春、瀋陽、錦州、通遼、吉林、通化の6箇所の支局があります。
瀋陽市内の主な駅は、瀋陽・瀋陽北・瀋陽西・瀋陽東・瀋陽南があり、さらに現在建設中の新瀋陽駅、新瀋陽北駅が計画されています。
国内線にはハルビン、北京、天津、大連などへ向かう東北地方の主要幹線鉄道5本は全て瀋陽を経由し、主要幹線鉄道には、哈大線、瀋大線、京哈線、瀋丹線、瀋吉線があります。
国外線には北京―瀋陽・満州里・モスクワ
北京―瀋陽・平壌・ソウル・釜山
北京・ウルムチを経由して中央アジアへ向かう列車があります。
今現在、瀋陽を走る列車(火車)はたくさんあります。
一般的に中国の列車は緑色を想像してしまいがちですが、何と言っても新しい白塗りのCRH「和諧号・フーシェハオ」は評判があります。
このネーミングは調和の取れた高速列車の意味だそうです。
ちなみに最高時速は300キロで、日本の新幹線を感じさせます。
その他には、力強さを感じさせる懐かしい列車や外国の列車が走っています。
この日は、北京~モスクワ号(克斯宾亜里車)が走っていました。
薄青塗りのオレンジラインと客車は薄茶色でシルバーライン入った豪華な列車でした。
中国の鉄路(鉄道)に乗ってのんびりと長旅をするのも良いかも知れません。
瀋陽市内の至るところで道路補修工事
瀋陽では、この冬は例年に無いほどの寒さになったため、零下で傷めた道路の補修工事を多くの場所で行っています。
しかし、この補修計画は市民にはあまり認知されておらず、急に道路が閉鎖したりして市内は少々混乱しています。
公共電波(テレビやラジオ)等を利用して通知されているもかもしれませんが、多くの人たちが戸惑っています。
これも中国らしさ(人口が多い)なのかもしれません。
補修工事をすること自体はとても良いことなのですが、防護柵も無く誘導する人も居ないので多くの交通渋滞を招き、人や自転車も通行することが困難です。
また補修工事現場のそばは、粉塵がたちほこり目も開けていられない状況です。
封鎖柵がある場所では、通行人や自転車は封鎖柵を乗り越えて近道をしていきます。
瀋陽市民の足である公共バスもルートが大幅に変更になり、市民は何処へ行けば目的地のバスに乗れるのか良いか分からない状況です。
地元の瀋陽市民は慣れているのかもしれませんが、もう少し適切な事前説明があると良いのではないでしょうか。
今しばらくはこの状況が続くようです。
交通安全を第一に心がけ、市内が綺麗になることを期待し、工事に携わる人のご苦労を労い早く完成させて欲しいものです。
瀋陽の太原街にユニクロ(UNIQLO)進出
瀋陽駅前中華路通りに面した太原街の瀋陽オフィス街にある潮汇购物中心の建物内に、「ユニクロ(UNIQLO)」が5月1日にオープンしました。
店内はこじんまりと整理されていて、地上2階・地下1階になっています。
店内の商品は主に女性物が目に付きます。
値段的には49元(約686円)・79元(約1,106円)・149元(2,086円)の値札が目に付いたので、中国国内の物価から考えると少し高いような気がします。
建物内はまだ全部は完成していませんが、同じフロアには有名店の衣料洋品店が並んでいます。
また、ユニクロと入り口反対側にはナイキがあります。
ユニクロは、日本の会社で「UNIQLO」のお店・ブランド名で実用(カジュアル)衣料品の生産販売を一括して展開する会社です。
中国で優良な工場を持ち、高品質・低価格で調達するモデルを構築し業界の間で知られています。
迅銷(中国)商貿有限公司上海に2002年に中国で初出店して、2006年に迅銷(中国)商貿有限公司を設立し、中国では現在20数店舗出店しているようです。
瀋陽の街中は現在緑化運動中
今瀋陽の街中では、5月の連休明けから主要道路の緑地化や冬場(特に今年の冬は40数年ぶりに寒さが厳しい冬)で傷めた道路・歩道の補修工事を推進しています。
今年の道路の修復には瀋陽市としても困難が予想されています。
この時期の瀋陽は、風が強く砂塵も飛び天候が急変しやすく比較的雨が多く降る季節でもあり、工事する人たちは大変な苦労をしていますが、緑化を進めるには程よい季節かもしれません。
現在政府広場では、地下鉄工事(第2線)の地質調査や公園内緑地工事も行っています。
瀋陽の気候は亜熱帯季節風に属しているので、春は4月から5月までで6月からは夏になります。
瀋陽市の施設や銀行等の入り口には色鮮やかな花が飾られ、瀋陽の街の人々は住みやすい綺麗な街になることを期待しています。
瀋陽の中心地、中山広場周辺
瀋陽の中山広場は、旧奉天鉄道附属地だった都市の中心地で、中山広場は円形の車道ロータリーになっています。
日露戦争当時の記念碑は郊外の蘇家屯に移されて残っていますが、文化大革命により壊された日本の石碑は現在はありません。
円形車道ロータリーの中心には、花壇が綺麗に飾られ毛沢東の銅像が設けられています。
毛沢東が手を差し伸べて向いている方向には瀋陽駅(旧奉天駅)があります。
この場所は、中国国内の人々や旅行者たちがよく記念撮影をしています。
中山広場に行くには車道の横断歩道を渡りますが、信号が無いのでよく見て車に注意して渡るようにしましょう。
中山広場周辺の建物には、満州時代の古き歴史を感じさせる日本人が設計し1929年竣工した満鉄直営の旧奉天大和ホテル(現:遼寧賓館)が今もホテルとして立派に運営されています。
他にも1920年竣工の旧横浜正金銀行奉天支店(現:中国工商銀行)、1929年竣工の旧奉天警察署(現:瀋陽市公安局)、旧朝鮮銀行奉天支店・興業銀行(現:華夏銀行)、1922年竣工の旧東洋拓殖奉天支店(現:瀋陽市総工会)、1937年竣工の旧奉天三井ビル(現:招商銀行)、中国医大一院などがあります。
中山広場から瀋陽駅までは徒歩約15分です。
瀋陽は年々近代化しています。
瀋陽駅の駅前広場は現在地下鉄工事中で、工事が終わるまでは駅全体の写真が撮影できないのがとても残念です。
瀋陽駅(旧奉天駅)は、1910年竣工の南満州鉄道(満鉄)最大の駅舎で、二階には奉天大和ホテルが併設されています。
瀋陽駅の設計者である太田毅は、東京駅の設計者である辰野金吾の弟子であり、建築様式は辰野式と呼ばれています。
その為、東京駅と瀋陽駅は外観や雰囲気が似ています。
1950年に瀋陽駅に改名し定着しました。
現在瀋陽では、瀋陽北駅の事を「北駅」と呼び、この瀋陽駅を「南駅」と呼びますが、瀋陽の街には瀋陽南駅が別にありますので、気をつけましょう。
現在でも瀋陽では、瀋陽北駅に次ぐ駅として現地の人々に多く利用されています。
瀋陽駅から見て右側には平安通り(現:民主路)、正面には千代田通り(現:中華路)、左側には浪速通り(現:中山路)になっています。
浪速通りの途中には郵便局があり、この郵便局は旧奉天日本郵便局で今は瀋陽中央郵便局です。
旧奉天地図を参考に、歴史ある建造物を中山広場(記念碑)から中山路を通り瀋陽駅までを観光しながら歩いてみるのもオススメです。
>>瀋陽駅(しんようえき)
>>遼寧賓館(りょうねいひんかん)
>>中国遼寧省瀋陽のご案内
>>中国遼寧省瀋陽観光/旅行ガイド
中国でも5月の第2日曜日は母親節
「母の日」は、もとはアメリカから始まり世界中の他の国々も5月の第2日曜日を母の日としてお祝いするようになりました。
中国でも5月の第2日曜日は母親節(ムーチンジェ)としています。
中国の若い人たちに、伝統的な美徳を伝承、社会を愛する心、道徳心を育てる上で民族伝統の文化を必要とする観点から2007年に中華母親節促進会が設立し、孟子(もうし)の誕生日(旧暦4月2日)を中華母親節に決定しました。
母が孟子を育てたときの話は有名で「孟母三遷」として知られています。
「孟母断機」の物語が由来のようです。
中国では、誕生日は母親が苦痛に耐えて生んでくれた恩を忘れないよう感謝をする日としています。
母の日には、子供たちは母親の家を訪ねたり、母と旅行や外食などをして母と一緒に1日を過ごします。
また、カーネーションの花束やプレゼントを贈ります。
母と遠く離れている人たちは、電話や手紙あるいはパソコンなど利用して母への感謝の気持ちを伝えています。
中国古代結婚の花嫁を迎える儀式風景
中国での古代結婚式は、花婿が花嫁をお迎えに行きます。
花婿は新しい衣をまとって新しい靴をはき、上半身には紅色の帯をたすきがけにして胸に赤い花を飾ります。
「十字被紅」、そして花婿は馬に乗って花轎(花かご)を率いて花嫁を迎えます。
そして新婦の父親が娘の花嫁を背負って花轎に乗せる、又は花嫁は紅色刺繍の靴の上から父親の靴をはいて、そのまま歩いて花轎に乗り、乗った後に父親の靴を脱ぐという習慣があります。
花婿が花嫁を迎えに行くと花嫁側の両親に深くお辞儀をし、「父母・フームゥー」と呼んで挨拶します。
その時、花嫁の母親は紅包(結婚の祝儀)を花婿に手渡し、お茶で花婿をもてなします。
その後花婿が花嫁を花轎(花かご)に乗せて自分の家へと連れて帰るのが儀式です。(ここでは列を組んで結婚式場へと行進します。)
仲人さんに先導されて新郎新婦が出て来たときは、爆竹音や楽器隊の演奏が最大となり、いつの間にか人だかりが出来ました。
紅白の獅子舞が先導し、その後に馬に跨った新郎が誇らしげに新婦を引率をしています。
新婦は古代的な嫁入り花かごに乗り、仲人さんが導いています。
花かごの両側では嫁入り道具を両手に持つ女性のお供が同行しています。
花かごは銅鐘音のリズムに合わせて行進し、列の後方には古風な笛や太鼓、小タンバリンなどの伝統的な楽器隊が盛り上げて行進しています。
その様子は道行く人たちや車道を走る車は、まるで祝福するかのようにゆっくり通りながら見惚れていました。
花かごが新郎の家(ここでは結婚式場)に到着すると、門前で爆竹が三発鳴らされ、出迎えの賓客や見物の子供達が一斉に花嫁が乗っている花がごに集まります。
ここで新婦は花かごから降ります。
新婦が花轎(花かご)から降りるときには盛大に爆竹を鳴らして邪気を追い払い、幸運を招来する習慣があり、盛大な爆竹音と楽器の演奏は喜びの熱気や雰囲気を盛り上げます。
ここで新郎新婦と仲人さんは出迎えの新郎側の両親に挨拶をします。
後は披露宴です。
お二人ともお幸せに おめでとう「恭喜恭喜・ゴンシーゴンシー」
ちなみに花嫁さんの頭につけた冠(鳳凰の形)は、后(きさき)のみでしたが、明・清時代には普通の嫁入りに使用されるようになりました。
花婿さんの冠は「壮元・ジュアンユァン」と言って(優秀な人物)の意味があります。
現在では花かごの替わりに車(リムジンやベンツお花を飾った)の利用が多いなか、古代式は穏やかで心が和み、周囲の人たちの熱い視線がとても印象的でした。
瀋陽市内の労働節の様子
2009年5月1日と5月2日に紹介した「国際労働の日」でも書きましたが、今年も5月1日は中国の勤労感謝の日である「劳动节(ラオドンジエ)」「労働節」です。
ここ中国では5月1日は労働節の日にあたり勤労感謝として国民の祝日となります。
中国では1日~3日はお休みのところが多くなりました。
日本で言えばゴールデンウィークですが、中国は黄金周(ホワァンジンヂョォウ)です。
また、この日には上海で世界博覧会が開催されました。
その関係からか瀋陽の鉄道や空港が旅行者で混雑しました。
この日、瀋陽では小春日和の陽気となり日中の気温は20度を超え街を歩く人の姿は上着を片手にTシャツ姿で仲良くお友達とアイスクリームを頬ばってショッピングを楽しんでいます。
商業地区中心の中街の歩行者天国は、あふれんばかりの人で歩くにも大変です。
各デパートや商店では、各種イベントを工夫してこの日とばかりに安売り合戦をしています。
中心から少し離れた市内の道路や一般的な商店街は自動車も人もまばらです。
北市場の皇寺の広場では、雪花ビール会社の主催で中国各地からの屋台や特産品(雑貨品)がところ狭しと並んでおり、子供が楽しめる懐かしいゲームもありました。
家族連れや若者たちが思い思いに休日を楽しむ姿がとても印象的でした。
当社中国事務所にて花の講習会
当社の瀋陽にある中国事務所にて、花工房BritishラヴィアンローズNAGANOアカデミーの山内弘美先生がフラワーアレンジメントの講習会を行いました。
山内先生はこの度、中国の瀋陽にて作品展示会を開催する為の下見を兼ねて、当社をご利用されました。
>>中国遼寧省瀋陽旅行ガイド
>>中国からの仕入れ・ビジネスサポート
この度の訪中で、中国でのフラワーアレンジメントに対する認識や興味関心を知る為に、当社中国事務所内にてフラワーアレンジメントの講習会を行いました。
講習会は、8種類の生花を使ってイギリス式のアレンジメントの講習が行われました。
参加者は、普段生花をただ花瓶に入れて鑑賞するだけの方が多かったので、参加された方は真剣に取り組んでいました。
各人の作品完成後、全員個別に山内先生からアドバイスやコメントをいただき、皆さん大変喜んでいました。
最後に出来上がった作品を手に取り、記念撮影をしましたが、皆さんの顔がとても満足そうな笑顔なのがとても印象的でした。
参加者の中にはすぐに新しい花を買って帰り、自宅でフラワーアレンジメントをした方も居たようで、大変好評でした。
フラワー・アレンジメントは西洋版生け花です。
花瓶やバスケットなどに盛ったものや、結婚式に使われるブーケや、クリスマスなどで壁や玄関に飾られるリース、コサージュなど、あらゆる花や草をアレンジしたものを指しています。
代表的なものとして、英国式フラワーアレンジメントや、フレンチ・フラワーアレンジメントなどがあります。
フラワーアレンジメントされた花束は、お誕生日に、お見舞いに、開店祝いに、ご結婚祝いなどのプレゼントとして大変喜ばれます。
山内弘美先生(フラワーアレンジメント)
作品には主に、プリザーブドフラワー・ドライフラワー・3D画(立体)などです。
山内弘美先生は数多くの海外での研修や講習をされており実績のある先生です。
山内弘美先生の受賞歴
- 全国ドレメファッションコンテスト・・・日本絹業協会長賞受賞
- 長野県デザイン県展・・・県知事賞、信越放送賞、信州博覧会賞受賞
- 世界洋ラン展日本大賞97プロフェッショナルクラスディスプレイ部門・・・トロフィー賞受賞(フラワーデコレーター協会合同作品)