中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
瀋陽桃仙国際空港第3ターミナル
2013年8月15日、瀋陽桃仙国際空港に第三ターミナルが完成します。
現在瀋陽では、8月29日から始まる全運会に向けて、市内は至る所で工事が急ピッチで行われています。
瀋陽桃仙国際空港も全運会の開催にあたり、中国全土からの来客を迎える為に、昨年から拡張工事が行われてきました。
第3ターミナルが完成すると、年間1,750万人の利用が可能になる空港となります。
また、第2滑走路も現在建設中で、2014年には中国南方航空のA380型機が発着できるエプロンも完成する予定です。
今後、第3・第4滑走路も増やす計画があり、2,020年度には年間2,500万人が利用可能となる国際空港になるようです。
これは遼寧省や瀋陽市のみならず、東北3省の玄関口として、北京・上海・広州等に続く、中国で6番目に大きな空港となります。
今後、海外便が更に増えれば、国際ハブ空港としての期待もあります。
第3ターミナルの敷地面積は24.8万平方メートルあり、他に4.2万平方メートルの駐車場も新たに完成します。
現在工事中のLET(路面電車)や、地下鉄2号線の延長工事、さらに高速鉄道の乗り入れや長距離バスの基地などの計画もあり、これら全てが完成すれば、瀋陽が更なる国際都市として発展していく事でしょう。
瀋陽は、まだまだ日本からの知名度も低く、進出している企業もそれほど多くありません。
都市人口800万人の瀋陽市、更には1億1千万人を抱える中国の東北三省を拠点として、新しく、そして交通インフラの整った瀋陽桃仙国際空港から、中国進出及び、中国東北地方への進出を考えてみてはいかがでしょうか。
瀋陽北駅と瀋陽駅が完成間近!
今年の8月末に開催される全運会(日本で言う国体)に間に合うように行われている、瀋陽北駅と瀋陽駅の改修工事がもうすぐ完成します。
半円の建物で真ん中に大きな時計がシンボルの瀋陽北駅と、東京駅の駅舎と同じ形の建物で有名な瀋陽駅が、長い改修工事を終えて、瀋陽駅は7月中に、瀋陽北駅は後8月中には完成します。
瀋陽駅は、今までのメインロータリーのある東口(太原街側)の他に、昨年開通した高速鉄道(新幹線)用のホームと西口が作られました。
メインロータリーのあるの東口の工事が長い間行われていたのですが、工事の期間中は出入口が完全に止まっていて、バスや地下鉄で駅前に降りても、西口まで迂回して行かなければならないので、大きな荷物を抱えた旅行者などが、疲れた顔をしてゾロゾロと歩いている姿をよく見かけていました。
瀋陽駅と瀋陽北駅の両駅とも、昔の駅舎の外観はそのままですが、内装は綺麗に改修されているようです。
今までホームへ続く長い階段を、重い荷物を背負って歩いて上り下りをしていましたが、大きなエスカレーターやエレベーターも設置され、楽に移動や乗車できるようになり、待合室も暗くて汚いイメージが、明るく清潔に生まれ変わります。
瀋陽北駅と瀋陽駅は、北京行きの始発や各地方都市への始発駅として、毎日多くの人々が利用しています。
また、高速鉄道の幹線駅としての2つの新駅の完成で、他の都市や地方から、よりたくさんの人々が瀋陽を利用する事でしょう。
ヤマダ電機中国南京店の撤退
4月22日付の報道で ヤマダ電機は中国で3店舗目となる江蘇省南京市の 南京新街口店が5月いっぱいで閉鎖される事になりました。
中国では10年2月に瀋陽市に第一号店を出してから、天津市、南京市と出店し、13年度までに5店舗まで広げる予定でしたが、尖閣諸島問題に始まる日本製品の不買運動や、価格競争にさらされ、攻勢から現状維持としていたのを、更に経営の見直しを迫られることになり、開店からわずか1年で南京店を閉鎖する事となりました。
ヤマダ電機関係者は、南京店はサプライチェーン及び物流システムの構築が不完全で、業績が望ましくないと説明しています。
瀋陽店と天津店は、そのまま営業を続けるそうです。
中国瀋陽の伊勢丹に続き、ヤマダ電機も南京店の撤退と、日系企業の少し暗いニュースが続いていますが、中国で販路拡大や設備投資を積極的にやっている企業も多くありますし、これから中国に進出する日本企業もまだまだたくさんあります。
当社七星桜では、これらの新規中国参入企業のサポートを、全面的に応援する体制を作っておりますので、これから中国で起業される方、会社を拡大されたい方もお気軽にご相談下さい。
日本企業をもっと元気に、そしてたくさんの企業が中国へ進出していただけるようお手伝いしていきたいと思います。
瀋丹高速鉄道開通予定!
瀋陽から丹東までの高速鉄道が2年後の2015年に開通する予定です。
現在、瀋陽市から丹東市までは、高速道路を使うか、4時間近くかけて在来鉄道を利用するしかありません。
高速道路も険しい山間部をいくつも通るため、霧などで通行止めになる事が多く、丹東へ行くのが半日以上かかってしまったり、その日に行けなかったりして、観光や出張等に影響が出てしまう事もあります。
瀋丹高速鉄道は瀋陽市内から。本渓、南芬、通遠堡、鳳凰城を経由し、丹東まで全長約277キロ、設計速度は250キロで、2010年3月に工事がスタートしてから、丹東市内の工事が40%程度完成していますし、橋、トンネルなどの重点工事も半分以上が完了しています。
2015年には本体工事が全て完成する予定で、それに伴い瀋陽市から丹東市までの所要時間が現在の3時間35分から1時間に短縮され、瀋陽市と丹東市の間に1時間の経済圏が生まれます。
また、丹東市と大連市の間にも2015年に全長約290。5キロの丹大高速鉄道が開通の予定で、所要時間も1時間30分となり、今まで丹東と大連間の直通の列車がなかった歴史が終焉されます。
昨年の2012年12月には、瀋陽市と大連市とハルピン市を結ぶ高速鉄道が開通しているので、丹東市までの高速鉄道が開通することにより、瀋陽市を中心とした交通の大動脈が完成し、遼寧省の中心である瀋陽市が経済の中心としてますます発展していく事でしょう。
瀋陽伊勢丹デパートの瀋陽からの撤退2
日本で百年の歴史を持つ瀋陽伊勢丹デパートが、今年5月31日に閉店となり6月1日に閉鎖をするとの発表がありました。
伊勢丹が中国瀋陽に進出して5年あまりですが、幕を下ろすことになりました。
本来、瀋陽伊勢丹デパートは、中国瀋陽の2大繁華街である大原街にあって、ホワイトカラーや富裕層をターゲットとして開店しましたが、他の中国の大都市と違い、中国瀋陽は独特な風土等の影響もあって購買力が弱く、また他の競合する高級な中国国内資本のデパートや中国国外資本のデパートが数多くあり、少ない客を奪い合う結果となっていました。
その為瀋陽伊勢丹デパートは、開店以来長期間の赤字経営が続き、適切な消費者層をターゲットとして取り込めなかったのが原因と見られています。
閉店にあたり会員カードについては、新たなポイントの発行が5月2日で中止となり、貯まったポイントは閉店までに交換をしなくてはならないそうです。
瀋陽伊勢丹デパート側も、閉店に向けてポイント交換を促す活動を行い、顧客の利益を守る事に務めるそうです。
また、ショッピングカードも同様に閉店と共に使用停止となります。
今後の行方ですが、瀋陽伊勢丹デパートに入っていたテナントやメーカーは、瀋陽伊勢丹デパートの6月1日の撤退に伴って、閉店するかどうかはまだ決まっていないようです。
新たな企業が店を引き継ぐと言う噂もありますが、次の契約を結ぶのかどうかは決まっていないようです。
瀋陽に住む日本人にとっては、地下1階の日本食品売り場だけは是非残して欲しい所です。
近い将来、瀋陽も交通網などのインフラが進み、中国東北地区の中心都市としてまだまだ発展途上です。
この中国瀋陽の土地柄にあった日本企業が、もっと中国瀋陽に進出してもらえるよう期待をすると共に、当社としても最大限のサポートを行いたいと思います。
中国東北虎に「戸籍」が出来ました
瀋陽の瀋北新区怪坡風景区内に東北虎林園があります。
ここは、日本で言う中国版サファリパークで、面積は1.47平方キロメートルの園内で放し飼いにされている100頭あまりの東北虎を、柵の付いているバスに乗って観察する事が出来きます。
ここの東北虎は動物園の東北虎と違い、野生と同じ状態で飼育されていますので、タイミング次第では、生きた牛やニワトリなどに襲いかかる東北虎の姿を間近で観察する事が出来ます。
園内には、可愛い東北虎の赤ちゃんを抱いて写真を撮るコーナーもありますが、噛み付かれたり爪等で引っ張ったりされる事もあるので、注意が必要です。
この度、この虎林園の東北虎たちに、戸籍が登録されたと報道されました。
人間でもそうですが、東北虎の近親繁殖は、遺伝子の欠陥や、健康や、血統維持に重大な影響を及ぼすことになります。
このような近親繁殖を予防するために、東北虎の皮下に電子チップを埋め込み、東北虎の情報管理と近親繁殖を防ぐ対策が施されました。
電子チップは、麻酔銃を使って東北虎を眠らせ、尻尾の付け根から15cmほどの場所に
針を使って挿入します。
電子チップの挿入と同時に血液を採取し、麻酔が早くさめる薬を注射します。
最後に採取した血液から、DNAの検査結果やその関連情報をパソコンからチップに記録をさせて完了です。
これで東北虎の「戸籍」が完成です。
この電子チップには、東北虎の血統、年齢、番号、性別などが記録され、国家レベルの管理の下で、世界最大規模の東北虎の繁殖地として生態を守り、後世に繋げていくそうです。
瀋陽に新しく瀋陽南駅がもうすぐ完成
現在瀋陽には、高鉄列車が止まる列車駅として、瀋陽駅と瀋陽北駅がありますが、この度瀋陽南駅が3つ目の新しい列車駅として建築中です。
現在建築中の瀋陽南駅は、敷地面積1.5万平方キロメートル、駅舎の建築面積は48万平方メートルです。
2013年の夏に、中国全国民運動大会(日本で言う国体)が瀋陽で開催されるので、今回の瀋陽南駅の工事は、大会を迎え瀋陽市の渾南地区(こんなんちく)を開発する政府の重点プロジェクトです。
瀋陽南駅は、瀋陽市内の他の駅と比べると特徴があり、人と車を完全に分けて通過させる事ができるようになります。
瀋陽南駅の両側にはバスとタクシーの出入り口があり、この出入り口から駅内の地下に入れます。
この地下一階は、バスとタクシーの専用乗り場になっており、6車線もある広い乗り場なので、乗客は待ち時間が少なく、ゆっくりと乗れるようになります。
地下2階と3階は駅駐車場で、車両の形に分けて駐車することができ、全部で1,400台もの車両を収容することができます。
瀋陽南駅の場所は、瀋陽駅から14キロメートル、瀋陽桃仙空港から8キロメートルの場所で、瀋陽経済開発区の交通の中心として建てられます。
全ての工事が終わると、高鉄、城鉄、地下鉄、バス、タクシーを一体化させる中国東北地域で最も大きな総合交通の中心になります。
更に瀋陽南駅の周りには、6本の道路がつながり、新しい道路は古い道路とあわせて駅を囲み、乗客はどの方向に対しても便利に利用する事ができます。
2013年の全国民運動会(国体)までに、地下鉄以外の全ての施設は完成する予定ですので、完成するともっと便利で楽しく瀋陽を観光することができるでしょう。
益々発展を続けている瀋陽へ、皆様のお越しをお待ちしております。
瀋陽伊勢丹デパート3月に撤退か
今年2013年1月31日の日本共同通信によると、日本の三越伊勢丹は中国遼寧省瀋陽市の「瀋陽伊勢丹デパート」が今年3月頃に瀋陽を撤退するようです。
瀋陽伊勢丹デパートは、営業譲渡等の方式を考え現地から撤退する予定ですが、正確な休業日等はまだ未定です。
広報担当者は、今回の瀋陽伊勢丹デパートの休業は、日中関係の悪化に関係性はなく、会社は今後でも中国に新店舗を進出すると発表しました。
同社は今年1月中旬に天津で伊勢丹2号店を開店し、中国経済が成長し続けることを考えて、2014年末に成都で進展開店の計画には変更は無い意向です。
中国瀋陽現地に在中する日本人にとって、瀋陽伊勢丹デパートは数少ない正規日本商品を取り扱うお店として貴重な存在ですので、この度の撤退はとても残念でなりません。
因果関係は不明ですが、今年1月8日に瀋陽市物価局監督検査支局は調査グループを設立し、瀋陽太原街にある瀋陽伊勢丹デパートの価格表示不備行為を立件して調査しました。
瀋陽市物価局監督検査支局の担当者は検査後に、瀋陽伊勢丹デパートに価格表示不備行為の存在を確認すると、必ず法律に基づき瀋陽伊勢丹デパートを粛々と処理すると発言しました。
同日に、瀋陽伊勢丹デパートの担当者は、メディアと管理部門の価格問題についての指摘をすべて受け入れ、直ちに各ブランドやメーカーの価格表示及び宣伝の誤りを改正すると話しました。
中国瀋陽の一般の販売店等では、店頭販売価格からの交渉による割引きや、実際の表示価格より高く販売する事はよくある事ですので、テナントの各店舗が勝手に行っていた事と推測できます。
規模の大きなスーパーやデパートという事で、問題が大きく取り上げられただけだと考えられます。
三越伊勢丹側の報道により、瀋陽伊勢丹デパートは2008年2月の開店以来赤字が続いていると公表していますので、この度の問題が撤退の直接の原因ではないと思われます。
2013中国全国運動会(国体)
2013年の第12回中国全国運動会は、8月31日から9月12日まで、遼寧省瀋陽で開催することが決まりました。
中華人民共和国の全国運動会の略称は「全運会」で、中国国内の最高レベルで最大規模の総合運動会で、日本で言う所の国体です。
第1回の全運会は、1959年9月13日から10月3日までの期間、北京で開催されました。
全運会は4年ごとに行われ、一般的にオリンピックの翌年に行われています。
全運会の競技項目には、武術がある以外基本的にオリンピックの種目と同じで、中国のオリンピック戦略のため、新人を育成・訓練して、人材を選ぶ選考会の役割も持っています。
全運会を行う主会場も、オリンピックと同様に中国全国の都市から毎回一箇所を選出します。
第12回全運会を瀋陽で迎えるため、瀋陽政府は現在「全運村」を建築中です。
全運村のプランとして、3つの村と3つのセンターに分かれており、3つの村は役員村、選手村とメディア村で、3つのセンターは運営センター、接待センターとニュースセンターです。
役員村(ドーピング検査スポットも含める)は、50以上の代表団1500人を収容するために、寮やレストランや会議室等の関連設備を提供します。
選手村は、同時に15000名の選手とトレーナーを収容できる規模があります。
メディア村は、約3500名のジャーナリストを収容する事ができます。
他にも、体育場の建設や、全運村周辺の道路や植物の栽培、更にボランティアの募集も急ピッチで進行しています。
今年の夏は、全運会に参加する多くのスポーツ選手やその関係者、全運会を見に来る観客等で、瀋陽の街は例年以上に盛り上がりそうです。
全運会の為に造られる全ての建物や設備は、全運会が終了後、一般公開(オープン)しますので、全運会が終了後にも瀋陽で楽しむことができます。
中国東北地方に高鉄列車開通!
2012年12月1日(土曜日)に、大連と哈尔滨(ハルビン)を結ぶ高鉄列車(中国版新幹線)が開通しました。
この列車は、全て高水準な内容で執行されています。
人事面では、列車の乗務員やその他の社員の選抜も厳しく、業務訓練の内容の一部には、頭の上に本を一冊乗せ、落ちないように立つ姿勢の訓練等もあります。
高鉄列車(中国版新幹線)が正式に運転を始めた2012年12月1日は、瀋陽から(経由便含む)大連方面には21便が運転し、瀋陽から(経由便含む)哈尔滨(ハルビン)方面へは10便が運行しました。
同日の夜、瀋陽では雪が降り続いていましたが、翌日の2012年12月2日は大連―哈尔滨(ハルビン)高鉄の開通二日目も、運転状況は全て順調に正常運転されました。
開通二日目の2012年12月2日からは、大連―哈尔滨(ハルビン)高鉄の列車運行時刻表が調整され、正式に増便が決まり時刻表が定まりました。
瀋陽から(経由便含む)大連方面は17便増えて38便になり、瀋陽から(経由便含む)哈尔滨(ハルビン)方面へは9便増えて19便になりました。
列車の運行状況としては、瀋陽から(経由便含む)大連方面の一番早い発車便は、毎朝瀋陽北駅発6時44分で、到着時間は大連北駅着9時14分ですので、所要時間は2時間30分です。
最終列車は、瀋陽北駅発20時54分で、到着時間は大連北駅着23時7分です。
瀋陽から(経由便含む)哈尔滨(ハルビン)方面の始発は、毎朝瀋陽北駅発7時40分で、到着時間は哈尔滨西駅着10時57分ですので、所要時間は3時間17分です。
最終列車は、瀋陽北駅発20時11分で、到着時間は哈尔滨西駅着23時22分です。
瀋陽は昔から、関内と関外(山と海の関)を繋ぐ輸出入の中心地であり、この度の東北三省(遼寧省、吉林省、黒龍江省)を結ぶ高鉄列車の開通により、交通の利便性や出行の便利さのレベルが上がり、経済、観光、文化交流等の様々の方面で発展が期待できます。
今後の瀋陽の更なる発展に期待をもって、皆で頑張って行きましょう。
当社では、この度開通した大連―哈尔滨(ハルビン)高鉄列車のチケット予約も承っておりますので、お気軽にご連絡下さい。
皆様のよい旅を、誠心誠意お手伝いさせていただきます。