中国 生活ブログ by 【中国遼寧省/瀋陽ガイド】
遼寧大学
遼寧大学の歴史
遼寧大学は1958年に創立されました。
もともと、ロシア語専門学校、東北財経学院、瀋陽師範学院の三つの学校が合併した総合大学です。
その後、国際経済学院、経済管理学院、工商管理学院など十三の学校の学部によって構成された総合大学となり、遼寧大学は現在もますます発展しています。
遼寧大学の教職員と学生を合わせると約一万人以上おり、省内外でも有名な大学となっています。
遼寧省及び各市の幹部は、遼寧大学を卒業した人たちが大勢います。
現在の中国の社会現代化の建設に多大な貢献を果たしています。
遼寧大学の特色
遼寧大学は、40年強の歴史を持ち、二十一世紀の中国重点百大学の一つに選ばれています。
遼寧大学は、三つの学院と十三の学部があり、学生数は一万人を超えており、遼寧省内の総合大学として有名な大学です。
校内には整備された庭園があり、九階建ての教室棟があり、広大な面積を持つグランドや体育館、各種専用コートがあり、色々な施設が整っています。
特に新築された図書館は、東北三省の大学中では蔵書が最も多く、千人以上収容できる閲覧室があり、博物館も併設されています。
現在建築中の学生寮は、十七階建てでエレベータ―等の最新の設備があります。留学生寮もこの新学生寮の中に入るそうです。
遼寧大学は、中央政府のリーダーたちから重視されていて、門札や恵星楼などの書は、前副総理の李鵬氏や朱徳氏の手によるものです。
遼寧大学は数多くの優秀な人材を輩出し、省内の重要ポストに就いている先輩が多くいます。
今後も更にすばらしい人材を育成していくことでしょう。
日本語科の特色の一つに、日本語の実習があります。
3年生の時に日本企業への派遣があり、長い時は3ヶ月間実習を続け通訳の勉強をします。
瀋陽にあるNEC・旭ガラス・三洋空調などの企業だけでなく、上海の日本企業へも実習に行きます。
この実習で日本語のレベルと日本人の習慣や考え方・行動・文化などを学習し、実社会ですぐに役立つ学習になります。
ここで知り合った日本人と現在も交流を続けている学生も多くいます。
中国東北地方のヤンコ踊り
中国ではここ2、3年、昔から伝わってきた歌や踊り、演劇、漫才、工芸などいわゆる「無形文化遺産」の保護が重視されています。
専門家を集めて研究したり、学校で伝統芸能の授業を設けたり、昔の作品を現代風に改編したりとさまざまな活動が行われています。
そんな「無形文化遺産」の中の「ヤンコ踊り」をご紹介します。
ヤンコ踊りは中国の北方で広く踊られているものです。
地方によって、音楽や踊り方が少し異なりますが、基本的な動きはほぼ同じです。
一般的な踊り方は、手に色とりどりの扇子や絹の織物を持って振りながら、前に3歩進んでは1歩下がるというものです。
複雑なのは、4歩のうち、最初の2歩で両足を×(バツ)の字に組んで、残りの2歩は×(バツ)を解くというのもあります。
色とりどりの民族衣装を身に纏って、鐘、太鼓、ラッパの軽快なリズムに合わせて、広場をぐるぐると回ります。
瀋陽の空の玄関「瀋陽桃仙国際空港」
瀋陽桃仙国際空港(しんようとうせんこくさいくうこう、英文表記:Shenyang Taoxian International Airport)とは、中華人民共和国遼寧省瀋陽市にある国際空港で、瀋陽の空の玄関口です。
運営会社は 「瀋陽桃仙国際空港株式会社」です。
瀋陽市内から南東に約30kmの場所にあります。
瀋陽市内からタクシーで約30分~50分位かかり、運賃は約70元~100元(日本円で1050円~1500円)位です。
国内線は、北京・首都空港、北京・南苑空港、長沙、常州、成都、重慶、大連、福州、広州、桂林、貴陽、海口、杭州、ハルビン、黒河、フフホト、済南、昆明、蘭州、満州里、南昌、南京、南寧、寧波、青島、青海、三亜、上海・虹橋空港、上海・浦東空港、汕頭、深セン、石家荘、太原、天津、ウルムチ、維坊、温州、武漢、厦門・アモイ、西安、延吉、烟台、銀川、鄭州、香港に飛んでいます。
国際線は、シンガポール、釜山、清州、大邱、済州、ソウル・仁川空港、平壌、東京・成田空港、大阪 ・関西空港、福岡、名古屋・中部国際空港、ミュンヘン、ノボシビルスク、イルクーツク、ウランウデに飛んでいます。
日本へは、全日空(ANA)と中国南方航空が共同運行しており、東京・成田空港からの飛行時間は、約2~3時間です。
瀋陽市内で一番大きな「鉄西森林公園」
鉄西森林公園は、瀋陽市内で一番大きな森林公園です。
地球の歩き方の地図では、 于洪苗圃と書いてある場所が鉄西森林公園だそうです。
総面積は、100万平方メートルあり、緑がいっぱいで涼しく穏やかな場所です。
のんびりと散歩をするのには、最高の森林公園です。
張氏帥府
張氏帥府とは、北方軍閥の首領・張作霖とその長男・張学良の官邸兼私宅です。
「大帥府」・「小帥府」とも呼ばれています。
1914年に完成。総面積は約29.1k㎡で、そのうち東院・中院・西院からなる宅地は、27.6k㎡を占めます。
中院は、別名参進四合院と呼ばれ、中国の伝統的な建築様式を採用しています。
さらに、柱の彩りに東北・遼南地方の民族風味が垣間見られます。
建物は南向きで「目」の字形になっており、面積は1.8 k㎡あります。
四合院正門の南側には「鴻禧」(大いなる幸い)の2文字が大理石で彫られた壁が見え、両側には鼓を抱えた獅子と馬の石像が座っています。
一進院は厨房や会計室、及び電話室や兵士の詰め所として使われていました。
二進院は張作霖が要人を接待した場所です。
入り口で歓迎の儀式を行ったので、この門は「儀門」と呼ばれています。
三進院は婦人の控え室でした。
東院には大小様々な花壇があり、北東の方向には関帝廟が建っています。
西院は7棟の赤い建物から構成されていて、柳条湖事件の後、張学良の監督の下に建てられました。
張氏帥府では、世を震撼させる出来事が相次いで起こりました。
具体的には、張作霖が「東北王」になるも、ここで爆殺され、それを受けた張学良が祖国統一のスローガンを掲げました。
瀋陽の「中山公園」
今日は天気がよかったので、瀋陽市内にある「中山公園」へ散歩に行って来ました。
緑が深く繁る公園内には、大きなガジュマルなどの大木がそびえ立っています。
木の葉が日よけになり、涼しい風を受けながら散策路を歩くことができます。
歩き疲れたら、休憩スペースがあるのでゆっくりとくつろぎます。園内は広いので、自分のペースでゆっくりと進むといいですね。
小鳥のさえずりを聞きながら、森林浴を思いっきり楽しみました。
水を入れた筒筆で、アスファルトの上を達筆が走り、やがて乾いて消える…。つかの間の芸術も見つけました。
公園の奥に行くと、あちこちから心にしみる音色が静かに流れて来ます。とても良い雰囲気を感じました。
西塔地区のコリアタウン
夜が更けても西塔地区はネオンや灯りが溢れ、非常に艶やかに美しく光っています。
西塔地区は、ロサンゼルスのコリアタウンに次ぎ世界第二のコリアタウンとして、ここ10年余りの間に民族の風情が瀋陽の経済発展の原動力となっています。
1643年(清の崇徳8年)に瀋陽の東西南北にそれぞれ4つの塔が建ちました。その西塔のある場所が現在の西塔地区です。
西塔地区は平和区・鉄西区・皇姑区が交わるところに位置し、0.99平方㎞の中に総人口3万人余りがおり、その中の1万人余りが朝鮮族です。
瀋陽にいる朝鮮族の経済・社会・文化の活動センターがあり、「小ソウル」とも呼ばれています。
巨大総合デパート「ニュー・マート(瀋陽本店)」
「ニュー・マート(瀋陽本店)」は、中国東北地区最大のデパートグループ「大商」の巨大総合デパートで、瀋陽歩行者天国「中街」の東入口に あります。
この場所は瀋陽故宮の隣りにあり、人と車の流れが絶え間なく交通が便利で、とても賑やかな所です。特に休日の人の流れは、50万人以上になります。
「ニュー・マート(瀋陽本店)」の前身は「瀋陽商貿ビル」でしたが、「大商グループ」が買い取り地上7階(一部8階)地下2階のショッピングセンターにしました。
敷地面積は10万平方メートルあり、巨大な現代のショッピングセンターとして生まれ変わりました。
巨大卸売市場「五愛市場」
瀋陽一の巨大卸売市場「五愛市場」。その規模全中国第二位ですが、衣服を取り扱う規模は全中国第一位です。
中国最大の卸売市場は義鳥市場ですが、義鳥市場は日本の仕入れ業者がたくさん来ていますが、海外からの仕入れ業者はロシアと韓国から少し来ている程度です。
五愛市場での仕入れ&買い物のコツの一つは、日本人だとわからないようにすることです。日本語を話したり日本人だとわかると、表示価格の5倍以上に値段が変わったりします。販売者の理屈だと「その価格でも日本で買うよりは安いだろう」と言われます。事実、中街や太原街では同じ商品が観光客向けにそれ以上の値段で売られています。
五愛市場の広さは、敷地面積16万7千平方メートルあります。東京ドームの敷地面積が4万6千7百5十5平方メートルですので、東京ドームの約3.57倍になります。その敷地内に卸売市場のビルが何棟も建っているのですから、その巨大さがわかって頂けるかと思います。
五愛市場は、午前5:30~午後3:30まで営業しています。しかし、早い所では朝の3時頃から開店します。閉店もお昼頃には少しずつ閉まっているお店が増えていきます。
ここで買い物する時は、午前中の早い時間から行くようにしましょう。ここで働く業者にとって閉店時間(午後3:30)は、ほぼ一日の終わりを意味します。朝早くから働いているため閉店時間が近づくにつれ彼らのモチベーションも下がってきます。つまり、既に思考回路が停止しかかっているので、こんな時に彼らと値段交渉しても効果がありません。彼らとしてみれば、売り上げより帰ることを優先しているからです。そのため、欲しいものをゆっくり探したり、安く買いたいなら朝から出向く勢いが欲しいです。
五愛市場は、5つのブロックから形成されています。
【 服装売場センター 】
紳士服、婦人服、子供服、チャイナドレス、スラックス、ジーンズ、セーター等
【 内衣袜子毛线城 】
下着、靴下、ストッキング、水着等
【 裁縫織物売場センター 】
寝装具、カーテン、バック、リュック、靴、帽子等
【 南区 】
工芸礼品、おもちゃ、ぬいぐるみ、クッション、家電瀬品、時計等
【 西区 】
化粧品、雑貨等
買い物のポイントは、目標を一つに絞って攻略するエリアを一つにしましょう。建築物の一棟一棟がかなり大きいので、1日かけても一棟の建物を全部見て回るのは至難の業です。
当社は、五愛市場からの仕入れのお手伝いや現地ガイド等も行っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
五愛市場に関しては、今後もどんどん紹介していきます。
瀋陽天主教堂
「瀋陽天主教堂」は、正式名称「瀋陽耶蘇聖心主教座堂」またの名を「瀋陽南関天主教堂」といいます。
場所は、瀋陽市沈河区小南通りの南楽効路40号にあります。
この教堂は、西暦1878年(清朝の光緒4年)に着工し、フランス教士方若望が建てた南向きの建築物です。
代表的なゴシック式建築で、二つの鐘の長さは66メートル、幅は17メートル、高さは40メートル、教会室内の高さは20メートル、24個の花崗岩石柱(かこうがんせきちゅう「花崗岩とは、火成岩の一種で、流紋岩に対応する成分の深成岩です。石材としては御影石(みかげいし)とも呼ばれます。)に支えられたユニークな構造です。
総面積は9264平方メートルあり、同時に1000人余りの人が礼拝することが出来ます。
この規模の教堂は、中国全土でも指を折って数えるほどわずかしかありません。
1985年2月に瀋陽市政府から市の保護文化財に認定され、1988年12月に遼寧省人民政府から省の保護文化財に認定されました。