瀋陽2大繁華街の一つ中街(なかがい)
瀋陽2大繁華街の一つ「中街(ヂョンジェ) 」。
中街は瀋陽2大繁華街の一つで、世界中から様々なブランドショップも進出しています。
日本の東京で言うと渋谷のような町で、町ゆく若者もファッショナブルです。
車社会の中国では珍しく、ひとつの通りが歩行者天国で成り立ち、その間に多くの流行ショッピング店が建ち並び賑わっています。
端から端まで1,500m程あり、大型デパートを中心として大小さまざまな店があります。
流行の最先端を取扱う店々があり若者に人気の通りです。
中街は、瀋陽市民の日常を見る事が出来る場所です。
中街の周辺には、瀋陽故宮や張氏帥府などの観光地もある為、観光のついでに立ち寄る事も出来ます。
中国瀋陽中街周辺の、東西に走る中央路(現在は中街路「この一部が中街」)と故宮の南に接する瀋陽路は、南北に走る朝陽街と正陽街を直角に交差していて、井の字型をしています。
これは清朝(最初は後金と称した)と名乗った後の最初の皇帝となったホンタイジが、明代古城の十字街を改め、井の字街にしたことによります。
これらの井の字型のそれぞれの先には城門があり、これら八つの門が城市の出入り口でした。
骨董市などで見かける20世紀初頭の絵葉書の写真などで、城壁や城門の姿を確認することはできますが、これらは全て取り壊されてしまいました。
現在目にすることができる「瀋陽路の撫近門(通称、大東門)」と「懐遠門(通称、大西門)」も1920年代から30年代に取り壊され、1991年頃に復元されたものです。
中山西路(現在は小西路)が西順城街と交差するその東が、中央路(現在は中街路でその一部が中街)で、ここに人々の目を引き付ける二匹の黄金の龍が、道を挟んだ両側柱に巻きついて、中央路(現在は中街路)に顔を向けています。
この二匹の黄金の龍は薈華楼金店(貴金属店)の広告柱で、西順城街と正陽街の間の中央路は外攘門内大街(小西門里大街)と呼ばれていたところで、本来の中街ではありませんでしたが、今ではここも中街と呼ばれています。
ここにはいくつかの金店が並んでいて、中国の古風な屋根を装飾にした薈華楼金店は立派な感じで歴史もありそうに見えますが、その建物はあまり古くなく、1991年の創建です。
この店は、本来の中街にも同様の目立つ建物を建ててそこでも店を開き、百年強の老舗である萃華金店に取って代わったかのように、中街中央北側に存在していますが、建物自体の歴史は浅いようです。
350年前から商業の街として栄えた中街は、人力リヤカーや馬車を用いて物資を運び、1930年代から車や人力車そして80年代から乗用車やタクシーなどが往来し、商店街は色取り取りでしたが、1997年に瀋陽市政府は莫大な額の投資を行い、中国国内で初めて長さ約1,500メートルもの歩行者専用道路(歩行者天国)として改造しました。
現在ではスッキリと綺麗になり、市民の人が安心して往来している様子が伺え、また近代的な建物が建ち並び、外国企業(マクドナルドやケンタッキー等)も多く進出しており、日本の吉野家もあります。
現在の中街の歩行者専用道路は、正陽街の赤門から東順城街手前の赤門までですが、東順城街渡り小東路の途中の大悦城(愛の広場)までは、歩行者専用道で買い物ができます。
西順城街(小西門)にある二匹の黄金の龍から中街路の途中の正陽街までは、歩行者専用道路ではなく車道になっていますので注意してください。
また、西順城街と東順城街の道路を渡る際は、信号がありませんので十分注意して渡るようにしましょう。
地下鉄の開通により、わずか12分程度で瀋陽の二大繁華街のもう一つである「太原街」とつながり、買い物がますます便利になりました。
>>中国瀋陽観光/旅行ガイド