中国の学校、福祉、その他
幼児園教育
2009年時点瀋陽市の幼児園数約1100ヵ所
2009年時点では、瀋陽市の幼児園数は約1100ヵ所あり、在園する児童は約110万人、専任の教師は約1万人、その他スタッフは約1万2000人います。
幼児園には様々なコースがあります
幼児園工作規定によると、中国の幼児園には全日制・半日制・定時制・全託制・日託制など様々なコースがあります。
全託制とは寄宿制で、月曜日の朝から金曜日の夕方までの期間、24時間保育を行う制度です。
これに対し、朝から夕方まで幼児園に行かせる場合を日託制といいます。
幼児園の運営形態
幼児園の運営形態は公立だけではなく、政府機関や企業や軍隊等が設置した幼児園や私立幼児園等各種の形態があります。
幼児園の学費
幼児園の学費は、幼児園仕事の規定により、瀋陽市の教育部門が学費項目や標準額を定める事になっており、家庭の状況にあわせて月額約150元から2000元くらいまであります。
初等教育・中等教育
中国の義務教育(小学校・中学校)
中国の義務教育は、満6歳~満15歳までの9年間、小・中学校及び盲・聾・養護学校(小学部と中学部)で行われています。
小学校は、満6歳を過ぎた最初の4月から入学することができ、6年間の教育を受けます。
小学校を卒業すると、中学校に入ることができ、3年間の教育を受けます。
瀋陽の小学校と中学校は大体朝8時半に始まり、途中休憩を挟み午後4時か5時位に終ります。
休憩も時限(1 時限は40分から45分)ごとの10分間の休憩と1時間の昼休みのほかに、朝の10時頃から30分位体操休憩があります。
体操休憩は、マッサージや体操そして冬場はランニングをしたりします。
盲・聾・養護学校
障害のある子どものために、通級指導教室・特殊学級が設置されている小・中学校や、盲・聾・養護学校があります。
そこでは、児童一人一人の障害の状況に応じたきめ細かな教育が行われています。
公立小・中学校及び盲・聾・養護学校の小学部・中学部の授業料は無償です。
高等学校
高等学校は、小学校及び中学校における義務教育を修了した人を対象に普通教育及び専門教育を行っており、通常3年間の教育を受けます。
高等教育
中国の高等教育は、主として大学と成人大学で行われています。
これらは、高度で専門的な教育を行う機関で、通常の大学の修業年限は4年、成人大学は2~3年位です。
さらに高度な高等教育を行う機関として大学院(2年ないし5年)があります。
なお、この他に職業等に必要な能力を育成する機関として専門学校(主に2年)があります。
瀋陽市内の老人施設
高齢化問題は中国でも深刻な問題となっています。
中国政府は地域の福祉サービスを補完する機関として、1986年から民生部が中心となり地域に「社区福利服務中心」を設置し推進しているが、設置が都市部に限られており財源やサービス内容等検討課題が多く残っています。
また、「社区福利服務中心」の進展と相まって、老人ホームなどの入所施設の建設も進展しつつあります。
瀋陽市内の老人施設(敬老院、養老施設、ケア付きマンション、托老所)は、公設・民設を含め約220施設・28000床ありますが、その規模やサービス内容等は統一されていません。